社会的入院

社会的入院の患者がふえている理由とその問題点を考えてみる

社会的入院の患者がふえている理由とその問題点

病状がすっかり良くなっており、少なくともこれ以上病院に居続ける必要もないのに、長期的な入院を続けている患者は少なくありません。

 

こういったケースは「社会的入院」と呼ばれていますが、なぜ退院をせずにそのまま病院に残っているのでしょうか?

 

退院できるのに退院しない理由?

病院とは、本来は心身に発生したさまざまな医学的問題を改善するための施設です。

 

本来であれば、それらの問題が改善したならばすぐに退院すべきなのですが、さまざまな事情により、それができないケースがあります。

 

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高齢者の方で在宅での療養に切り替えるべきにもかかわらず、家庭の事情により介護の担い手がいなかったりした場合に、病院で生活を余儀なくされることがあります。

 

また、精神障害者などの場合で、患者を支えるべき家族の引取り拒否などの理由により社会復帰できない場合もあります。

 

このようなケースを社会的入院と呼び、さまざまな社会的な問題を生み出しています。

 

▲社会的入院者の証言

 

退院できないことによる問題点

社会的入院はさまざまな問題をかかえています。それらの問題が明らかになっているにもかかわらず、社会的に入院による患者の数はなかなか減少しません。

 

病院のベッド数減少

近年、救急車で搬送されても病院をいくつもたらい回しにされるという話題を新聞記事などでよく目にします。

 

病院が抱えている患者の数が年々増加しており、ベッドの数が不足していることで救急医療を満足に受けられない「救急難民」が発生しています。

 

社会的に入院は、そのベッド数を減少させている原因の一つとしてあげられているのです。

 

医療費の増大

現在、医療費の増大が国家財政を圧迫していますが、社会的入院はその原因の一つになっています。

 

本来であれば入院する必要のない人にたいして、国がお金を出し続けているわけですから、医療費が減らないのは当然のことといえます。

 

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患者の数が減らない本当の理由

社会的入院の患者数が減らないのは、それが一部の病院の大きな収益となっているからといわれています。

 

そして、国も病院もその解決に積極的でないことが理由の一つとして考えられています。

 

病院のベッドに空きがたくさん出てしまって、経営が厳しくなることを避けたい病院にとっては社会的入院は、ある意味ありがたいとも言えます。

 

今後も高齢化社会がどんどん進むにつれて、社会的入院の患者数も増えていくものと見られています。

 

社会的入院の患者を減らすための抜本的な対策としては、そういった患者を医療ではなく介護の分野に割り当てることも必要になってくるでしょう。

 

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